駆除される害虫とそうではない害虫のボーダーライン

bee_078駆除される害虫とそうではない害虫のボーダーラインについては、本来であれば明確にすべきところなのですが、生態系も絡んでおり多少複雑に絡み合っているようなのです。その代り駆除される害虫というのは、文字通り害虫のことですし、そうでない害虫というのは益虫のことを指しています。ちなみに益虫と害虫とのボーダーラインというのは、人間から見た場合における、利害関係で虫を害虫と益虫に区別しているだけであって、益虫同士にも天敵ともいえる虫が存在しているようですね。

そこで益虫を何匹か挙げてみますと、例えばゲジゲジという虫は、ゴキブリの天敵といわれています。おまけに、ムカデのように人間を噛んだりして攻撃してくることもない虫なので、人間の利害関係から見ると益虫に分類されるようなのです。あるいはミツバチについても、蜂蜜を作り出してくれています。その他にも、花粉を運ぶことで花の交配に寄与していることから益虫とされています。それからトンボなども、虫を捕食してくれるし、その幼虫でもあるヤゴもボウフラを捕食してくれます。従って、益虫の部類に分けられています。あるいはテントウ虫についても、アブラムシなどの農作物を食べる害虫を捕食してくれているので、益虫といわれています。さらには、クモ類やカマキリ・カイコなど益虫に分類される虫が数多く生息しています。
(参考:私は害虫駆除という方法でみんなに笑顔を届けたい

そうした虫同士の弱肉強食の生態系というのは、かなり複雑な関係になっているようです。おまけに、益虫同士が捕食し合うようなケースもあるようです。例えば、クモとテントウ虫はどちらも益虫とされていますが、クモはテントウ虫さえも捕食してしまう益虫ともなっています。従って、そうした益虫同士の弱肉強食の生態系からも分かるように、ハッキリとした明確な基準というものがあるワケではないようですね。それに、蝶も益虫に分類されていますが、モンシロ蝶の幼虫のアオムシは害虫とされています。